『涙の数だけ』

17時過ぎ、駒沢体育館に着くと既に凄い人の数。
「チケットが売れてない」とか嘘だと思った。
20分ハーフとは言えたった1試合、
それでもこんなにも人が来るなんて(しかも平日)、
Gatasの人気と女子フットサル界の隆盛は本物です。


グッズ販売諸々への不満等々は、
取り敢えず横に置いておいて、
まずは試合開始前のセレモニーから。

  • セレモニー

昨日、野田社長のブログから引用させて頂きましたが、
そこにある通りの趣向が凝らしてありました。
しかしながら、少々盛り上がりに欠けていた様に思います。
サポーターの数からCarezzaへの声援が少ないのは、
まず仕方がない。
常に大声援のGatasはさぞや盛り上がるぞ!と、
思って見て居たらそうでもない。
説明すると、
選手が紹介され今大会への意気込みを述べている姿が、
まず大型モニターへ映し出される。
その後に紹介された選手が場内を挨拶しながら1周し、
最後に待つスタッフからボールを受け、
ゴールに蹴り込む。
この時にフットサルを初めて見た人でも、
この選手が上手いかどうかが、
何となく分かったりはするでしょう。(笑)
でも、長いのです。
正直な所、間延びした感は否めない。
それに選手紹介では、
キャプテンを一番最後に紹介した方が絶対に盛り上がる筈。
GatasメンやCarezzaメンが時たま、
Go Girl〜」で踊ってくれてたのは嬉しかったですけど。(笑)
こういった物はテンポが大事ですよね?
「普段、スポットライトが当たらない選手にも光を」
これは凄く分かるし、
今回の紹介方法に物凄く不満がある訳ではありません。
只、エンターテインメントの国アメリカから、
最大のお祭りNFLスーパーボウルとか、
MLBワールドシリーズとかNHLスタンレーカップとか、
NBAレイオフファイナルとか、
ショータイム!な、お手本は幾らでもあるので、
もうちょっと頑張って頂きたかったなと。
アナウンスで『第1回GyaOカップ』と言ってましたし、
面白かったので次回以降も存続する気がしますので、
課題克服を宜しくお願い致します、社長。

  • 前半

開始早々混戦の中、
3人に囲まれながらも美貴がシュート。
ゴール右上に強烈に決まる、先制1-0。
自ら切り開いて(突撃して)、
最後まで諦めずに脚を出すというのは、
もはや彼女の必殺得点パターンですね。
大好きだから言うのではなく、
本当にビューティフルゴール!だった。


その後、Gatasの流れに成り掛けていた所に、
CarezzaがCKのチャンスを得る。
くるみんのパスから滝さんがシュート、
ポストに当たって跳ね返るも、
こんこんの背中に当たってゴールに入る、同点1-1。
同点になって試合が膠着するかと思ったが、
ここからGatasはテンポの良い試合運び。
ほぼCarezza陣内で試合を優位に進める。
良く言われる事で、ボールを持たされ、
攻めさせられているとかありますけどそんな事はなく、
Carezzaが攻め手を見付けられない状態になりました。
同点のままでしたけど、「Gatas強いな」と改めて思う。


そうこうしている内に本日御誕生日、
21歳のバースデーを迎えた梨華ちゃんがIN。
華麗にマルセイユターン(マルセイユルーレット)を決め、
観客を沸かす。(笑)
そして得たCK、梨華ちゃんからキャプテンひとみにパスが出て、
狙い済まして右隅へシュート、ゴール!勝ち越し2-1。
セットプレイでお決まりのプレイでしたけど、
よっちゃんがフリーになってたんです。
Carezzaが集中を欠いたというよりも、
他のGatas選手が注意を引き付けた結果故です。
練度の高さを見せてくれました。
その後もGatasの攻勢は続きます。


CarezzaはGKが単純にハイボールを投げ、
前線の井本選手に合わせるプレイを仕掛けますが、
上手くトラップ出来ても直ぐに潰される。
運良くパスやこぼれ球になって、
キラキラさんこと桃選手の所に繋がっても、
それもまた直ぐに潰される、全く仕事をさせて貰えない。
くるみんの突破でさえ潰されるし、
例え1人抜かれても、2人目、3人目とコースを消して、
シュートを打たせない、実に連係が見事なGatas
この様に相手を封じ込め、
試合を落ち着かせてくれるのが里ちゃん。
読み、パス、動き、どれを取っても完璧に近かった。
だって彼女が居ない時は、
ディフェンスが明らかにドタバタするんです。
そんな時に凄く頑張っていたのがみうな
くるみんから何度もボールを奪っていたし、
テンパりこんこん(笑)が前に出過ぎてピンチを招くと、
直ぐさまフォローして必死のディフェンス。
後日の放送で確実に1点!という、
ピンチを防いでくれた姿に御注目下さい。


そうこうしている内に試合は前半終盤へ。
勝ち越している時に斉藤さんをIN。
これには大賛成、彼女は勝っている時に投入すべし。
とにかく倒れない、相手に威圧感を与える、
ポストプレイに打ってつけの人です。
そして正にその動きから、里田→あさみ→是永、
待ってましたのゴール前斉藤さんへ。
華麗に右隅に蹴り込んで追加点で3-1。
完全にGatasペース、成すがままのCarezza
選手は下向いちゃうし、
コーチも万策尽きた感があったし、
このままだと虐殺も有り得るなとこの時は思いました。
前半終了。


インターバルの最中、野田社長がこんな台詞を言う。
「どうです、フットサルしてるでしょ?」
試合前に、
「今日は肉弾戦はしません、フットサルをします」と、
発言していたので、それを繋げてのもの。
本当にその通りでした。
殆どのお客さんが20分という長さを忘れていたと思うし、
アイドル達が繰り広げる、
真剣勝負のフットサルを楽しんでいた。
コメントには続きがある。
「3-1で負けていますが、
この後の試合展開は如何でしょう?」と実況から質問が飛ぶ。
「2点差なんてあっという間」と強気の野田発言。
だがその後に「では逆転?」みたいな質問されたら、
「ダメでしょう」(記憶曖昧)な発言して、
我々がブーイング、ぉぃぉぃ(-_-;)と。
まぁGatasとは質が違うみたいな事も言っていたし、
本心から言っているとは思えなかった。
そしてこの言葉が結果的にCarezzaに活を入れる事になった。

  • 後半

立ち上がり早々、
桃選手にドリブルで攻め込まれ失点、3-2で1点差。
Gatasは試合に上手く入れない時の、
悪いクセが出た感じ。 流れに乗れません。
試合はそのまま攻勢に出られ、受け身に入ってしまう。
そんな状態から相手にCKを与え、
セットプレイから井本選手に決められ3-3で同点。
サッカーの試合では「2点差が一番危ない」と言われるけど、
正にそれを目の前で見せられる、あっという間の同点劇。
1点差に詰め寄られた時に、
もう余裕の無い感じに見えたので嫌な予感はありました。
まだ1点差あるし、例え取られても同点だよと、
気持ちの切り替えが上手く行かなかった事が悔やまれる。
同点にされてからもGatasのドタバタは続き、
選手交代による試合の流れもほぼCarezzaへ。
しかしそんなCarezzaも決定機に枠を捕らえられず、
一方のGatasは決定機のシュートがゴレイロ正面へ。


前半の結構な出場時間に後半も目一杯出ている里ちゃん。
彼女を休ませない訳には行かない上に、
柴ちゃんは体調不良っぽく負担は掛けられない。
ここでもかなりみうなの頑張りが目立った。
後、美貴。
彼女も後半はディフェンスに走り、
かなり攻撃の芽を摘んでいた。
それで居て逆サイドに居るあさみへパスを出すなど、
視野の広さを見せる。
しかし最後まで梨華美貴2Topは実現せず…。_| ̄|○
ののも出場せず。(ToT)
よっちゃんは最後バテていた。
そしてタイムアップ、同点のまま試合終了。
PK戦で勝敗を決する事に。

結果はリアルタイムで下記に記した通りです。
外した選手の内コレティは、
自分が「緊張しぃ」と発言していたりますよね、
その所為か真正面に蹴ってしまっている。
これはここの所のPK失敗全てに言える事です。
梨華ちゃんのもほぼ正面。
みうなのはゴレイロに上手く止められてしまいました。


対してCarezza
最初は枠を外したり正面を突いたりだったんですけど、
最後に3つ決めたのは全てこんこんの右横か右上。
あれは止められないし、
こんこんを研究してる?とか思った。
いずれにせよ運の部分が大きいPK戦
これに連敗してしまった結果は、
重く受け止めねばなりません。
スフィアリーグは時間内に決着が付かない場合、
PK戦(3人ずつ)で勝敗を決める訳ですから。

負けたけどキャプテンが言っている事に嘘は無く、
やっている事に間違いは無いです。
良い試合でしたもん、本当に。
勝てなかったのはそれがスポーツだからであり、
これを糧にまた練習をして、
次へのステップにしてくれれば良いのです。


最後に采配について。
夏のお台場の時のレポートで、
かなりキツい事を記した自分ですが、
その夏の間に相根コーチに古庄コーチと、
ほんの少しだけ会話させて頂き、
良い人達だなという事は分かっています。
だからあれからキツい事は余り記していない。
「名選手名監督成らず」という言葉もある訳で、
北澤監督不在で責任を追う立場になっているのを知った時、
今回もちょっとヤバいかもと思いました。
後、黒いユニの時のGatasが勝ったという印象も、
自分には無いです。
嫌な予感が当たるとは…。


ののを出場させなかった理由は分かりません。
同点に追い着かれた時点で、
出すタイミングを失った事は見ていて分かりました。
自分はあのままこんこんで正解だと今も思ってます。
ただそれなら直ぐにユニフォームを着替えさせて、
FPで使う手段があった筈です。
後半、明らかによっちゃんはバテて行ったし、
コレティは動きを研究されて攻撃が不発。
あさみも早い段階でスペースを消されて持ち味を出せない。
それならまだどんな動きをするか分からないであろう、
FPののたんを使って見て欲しかった。
「一瞬で場の空気を変えられる娘。」ですよ?
今更、後の祭りですけどね。


選手は終わった後、一緒に写真撮影とかしてたけど、
そんなに悲壮感とか悔しさを、
ありありと感じる事は無かったです。
やるべき事はやれたという部分が、
あったのでしょう。


先日まで放送されていた『娘DOKYU!』の中で、
12月の敗因を探るというか舞台裏を見せてましたが、
今回の敗戦で、また新たに目指すものが見えたのではないかと。
2月のスフィアリーグ、正念場になりますね。