『命、散って』

本田美奈子.さん白血病死…闘病10カ月、38歳早すぎる別れ
http://www.sanspo.com/geino/top/gt200511/gt2005110701.html


早いよね。
何で神様は頑張って来た人を早く呼ぶのでしょう。
昔、家の祖父がまだ生きて居た頃、
自分にこう話してくれました。
「良い人間は、神様が自分の傍に置きたいから、
早く天に召されるんだよ。
逆に、悪い人間は償いをしなければいけないから、
現世で長く生かさせられている」


生きて行く事は大変で、
死んだ方が楽かな?と思った時があったりします。
だけど、それでも頑張って生きている。
生きたくても生きられない人の無念さを、
こういう時に改めて思うのでは、
散って行った命が浮かばれないですね。


本田さんと言えば、
自分が直ぐ思い浮かぶ曲に「One way Generation」
田村正和主演ドラマ「パパはニュースキャスター」の主題歌。
脚本、伴一彦
プロデューサー、八木康夫
ヒットメーカーが送り出した、
正に"ドラマのTBS"全盛期の作品。
本田さんがステッキを持って唄う姿が凄く可愛くて、
自然と身体がリズムを刻んでしまうダンサブルな曲です。


そんな彼女もアイドル時代の終焉に飲み込まれ、
名前も殆ど聞かなくなって大分たった頃、
ミュージカルの重要な役を、
オーディションを勝ち抜いて獲った事を知った。
多くのアイドルが過去の栄光から抜け出せなかったり、
立ち直る事が出来ずに寂しく消えて行く中で、
新たな目標を見付け前進して行く事は容易ではない。
でも彼女は敢えてその道に進んで、また夢を叶えた。
アイドルからミュージカルスターへ。
アメリカにデビー・ギブソンという、
本田さんと同じ様にアイドルから華麗に転身を遂げた人が居るけど、
日本で同じ事が出来る人が居るとは思わなかった。
だから自分はアイドルや芸能人としてではなく、
1人の人間として彼女を尊敬していました。


アイドルを経験してスターで・・・。
だけど全然気取る所もなく、
極め細やかな心遣いが出来る優しい人。
本当にそうなんですよ。
家の父が昔、仕事で御一緒させて頂いた事があって、
その仕事が終わり半年位経った後に会った時、
向こうから「お久し振りです♪」と声を掛けて来てくれたと聞いて、
アイドルに悪い固定観念があった自分は、
この話でかなり払拭されました。
そんな人がどうしてなのかな。
やり切れないです。
また1人、かわいいひとがこの世を去った。
歌に想いを乗せられる人がまた1人・・・。